片野真佐子編・解説 『柏木義円書簡集』

新刊のご案内です。
柏木義円日記』(飯沼二郎さんとの共同編集)、『柏木義円日記 補遺』につぐ片野真佐子さんによる渾身のご労作です。解説も圧巻です。
以下、紹介文

「本書は、群馬県安中教会牧師としてその後半生を捧げた柏木義円(1860-1938)の明治・大正・昭和三代に及ぶ書簡・来簡の一部を収録したものである。その内容は、妻かや子や米国留学中の長男隼雄など家族との間においてさえ、熊本英学校不敬事件にかかわった経験、日常生活のなかでの非戦論の展開など、義円の筆鋒は重厚な思想やそれを的確にあらわす見事な表現に充ちている。またその他の人達との往還の中にも、信仰をめぐっての真摯な議論、教育観、天皇制観など貴重な資料ともなるものが豊かに見られ、キリスト教史のみならず、政治・経済・思想史・女性史・生活史・文化史など多方面で活用されうるものとなっている。」
A5判上製604頁5000円(本体)

◆「学区社協だより77号」(5月1日号)は、新年度の役員福祉委員50名の名簿が載っていますので、冒頭の部分のみをここに(裏面も省略します)。
いいことば 見〜つけた! いい人たち 見〜つけた!
 何新聞だったか、だれが言ったのだったか今は定かではありませんが、ある時新聞の中に「自立とは独りで生きることではない。真に自立している人とは、適切な依存ができて、そのことをよく自覚している人のことだ」とありました。そして、過日人権講座で聞いた大津市社協の山口浩次さんのことば「福祉に一方通行はありません」。これらにひきつけて自分のことまで言うのは気が引けますが、昨年比叡平小学校6年生の教室で私の言った「福祉の福はしあわせのこと、福祉の祉もしあわせのこと、福祉にはしあわせが二つあるのです」。これらの言葉3つはよく響き合っています(最後の三つ目はあっても無くてもいいのですが)。
 かつて、「だれの世話にもならなくて済む、わずらわしい近所付き合いもしなくて済むと思って比叡平に来たのに」と言っていた方が今、この地域の一つの団体の長です。40数年前よそ者ばかりの寄せ集めが作ったこの町が今はこのように「自立した人たちの町」「自分一人で生きているのではないことを自覚する人たちの町」になりました(ただ一つ残念なのは自治会加入が山中町を除いて100%でないこと)。
さてこうして、だれよりも福祉の「双方向通行」(人と人とがたがいにその役割を生き合うこと)をよく知る方がたを、以下にご紹介します。
→(山中比叡平学区社会福祉協議会役員・福祉委員名簿)