2012-01-01から1年間の記事一覧

『セルバンテス模範小説集』の刊行

セルバンテス『模範小説集』の中の、これまで本格的な邦訳のなかった4篇、「コルネリア夫人」「二人の乙女」「イギリスのスペイン娘」「寛大な恋人」を収録した樋口正義訳の『セルバンテス模範小説集』が難航の末、やっと日の目を見た。装本もしっくり内容…

『マラルメの火曜会―神話と現実』(A5判2000円;行路社) 2月に出版した『マラルメの火曜会』が、今頃になって「図書新聞」で取り上げられました。ご興味ある方は読んでみてください。マラルメについては、他に『賽の一振りは断じて偶然を廃することはな…

《やまひ楽市楽座 金曜カフェ》が中学生用教材に

私たちが比叡平で毎週金曜日にやっている《やまひ(山中比叡平)楽市楽座 金曜カフェ》が滋賀県下中学校の福祉教材の第1章のアタマに配され紹介されています。評価されて(ほめられて)育つのは子供だけではありません。スタッフのみんなも、さらに元気にな…

今月の新刊

杉田聡さんの『カント哲学と現代――疎外・啓蒙・正義・環境・ジェンダー』A5判上製352頁本体3400円です。 この本は、現実と哲学探究とを切り結ぶ彼自身にとっての現在における最高到達点といってよい仕事でしょう。ペイトンの『定言命法』を翻訳してもらって…

社協だより88号と3月の新刊

「社協だより」88号(2012年4月1日)です。日本語のなかでは「共同体」が死滅したように見えます。言葉の世界でもグローバル化とともに「コミュニティ」があらゆる場面で「共同体」にとって代わったようですが、原発大震災が地域の紐帯をずたすたにしたのち…

今月の新刊です

ゴードン・ミラン/柏倉康夫訳解説 『マラルメの火曜会 神話と現実』A5判192頁2,000円(本体) 本の紹介―― 本書は、Gordon Millan: Les《MARDIS》DE STĒPHANE MALLARMĒ Mythes et réarités, Librairie Nizet, 2008.を翻訳したものです。19世紀象徴派の詩人…