新刊です

この本は、フリッツ・ハイマンが1942年に亡命先のアムステルダムで行なった6回にわたる講演を一冊にまとめたものです。
マラーノがどのようにして生まれ、波瀾に富んだ長い歴史をどのように生き抜いてきたかを描きながら、社会的経済的な歴史をとおしてマラーノの真実・実像に迫ります。
「異端審問所」についても、もっぱら反ユダヤユダヤ人排斥機関として描かれる従来のマラーノ論、マラーノ史とは明確に一線を画す内容となっています。その意味で、後の歴史学にとっても大きな意味を持つものと思います。
A5判上製 2600円+税 ISBN 9784875344452