社協だより88号と3月の新刊

社協だより」88号(2012年4月1日)です。日本語のなかでは「共同体」が死滅したように見えます。言葉の世界でもグローバル化とともに「コミュニティ」があらゆる場面で「共同体」にとって代わったようですが、原発大震災が地域の紐帯をずたすたにしたのち、「共同体」を築きなおす方向でしか「コミュニティの復興」も見えないだろうと思います。くだくだとまとまらない文章なので誰も読まないだろうと思いながら書いたのですが、4日までにお二人から感想をもらいました。


今月の新刊は、甲南大学教授大津真作さんの意欲的な労作です。

倫理学の大転換――スピノザ思想を梃子として』A5判上製296頁 本体3000円 行路社
目次スピノザの生涯とその影響/スピノザの奇妙さ/第1章 『エチカ』が提起する問題/第2章 神とは無限の自然である/第3章 神の認識は人間を幸せにする/第4章 精神と身体の断絶――デカルト的難問に答える/第5章 観念とその自由/第6章 自由とはなにか――人間が多芸、多能な身体を持つこと/第7章 人間の能力と環境の変革について










『介護とブックトーク』(本体1900円 素人社)も3刷に――おかげさまで。